妖精おじさんストーリー エピソード4 欲に目が眩んだ結末か!

おじさんストーリー

おじさん完全に貧すれば鈍する(><):完全人間不信!めまい最大!

早速前回の続きです。A氏に完全やられたことが判明したことでおじさんはA氏に社長を降りてもらう決断に至りました。しかしA氏はなかなか連絡が取れません。しかしそのあいだも会社の経営は続けなくてはなりません。スタッフは8人いるのです。この状態をスタッフに見せる事は出来ません。相変わらず業務に関しては冷静を装い皆とがんばっていました。

会社存続と共同経営を破棄する為の2重苦です。おじさんは既にパンパンな状態でした。朝起きると更にやる気は出ず、めまいもひどくなっていたのです。原因不明の症状が相変わらず続きおじさんは殆どノイローゼ状態でした。おじさん自体もやけになり夜は相変わらず強いお酒を飲み。多重債務を忘れる為に夜遊びをして寝不足で変な栄養失調のようにお腹だけ出てきました。

しかし詐欺師って凄い(@@):頭が良すぎ!

話は変わり3か月目のある日スポンサー社長からおじさんに「A氏と連絡を取りたい」旨の電話がかかってきました。全然連絡が取れないとの事、しかしおじさんの方も連絡がとれていませんでした。そして、どうするか2人で面談をした際に久しぶりに会ったスポンサー社長の頭が白髪で真っ白になっていたのです。「どうしたんですか?。。。」相当やられたよ。と一言。

スポンサー社長の話を聞いてみると、社長の方も相当やられていたのです。とりあえずはA氏とスポンサー社長の2人が画策しておじさんを騙すと言った疑いは晴れました。逆にスポンサー社長の方もA氏とおじさんがグルでスポンサー社長を騙そうと思っていたという事でした。お互いに疑いが晴れて被害者意識から仲間意識に変わり色々と話を聞きました。

するとA氏とは10年前位から知り合いだったこと。そしてA氏がダイニングバーを解雇になる際に仕事を紹介してくれと相談に来ていた事、そしてスポンサー社長の会社が一人役員の会社でかなり儲かっていて多額の税金を納めている事などからA氏がおじさんとスポンサー社長の会社をうまくマッチングさせてひと稼ぎしようと画策していたのだろうと繋がりました。

人生で最も必要なのは。。学歴?いやズバリ真贋を見極める嗅覚です!

スポンサー社長の会社は半年前までは堅実に経営していて無駄使いせず、いくら儲かっても経費削減に徹していて車も古い車に乗り、事務所も自宅の一部屋を使用して着実に利益を出していたようでした。規模は違えど、なんとなく数年前のおじさんと同じように自宅の一部屋を使用して外回りで稼ぎ無駄をせず体力をつけていたことに親近感を覚えました。

それなのにA氏から話が上がり欲を出したことから転落して行ったそうです。最初に儲けていたことで煽てられ「もういっぱしの社長なんだからベンツに乗らないと。」「信用の為にも別に事務所構えたほうが良いよ」「仕事を取るためにクライアントさんを誘って夜のクラブ活動をした方が良いよ」と全てA氏の言う事をうのみにして半年の間に3000万円位使わされてしまったらしく。。

10年近く頑張って築きあげたスポンサー社長の会社も経った半年で経営危機になってしまったのです。その間A氏はというと事務所を紹介してバックマージンを取り、事務所用のイタリア家具を購入してはバックマージンを取り、ベンツを紹介してはバックマージンを取り、夜の接待の際にも店からバックマージンを取り、そして3か月の間おじさんの会社からも給料と経費で300万円以上を取っていたのです。

そしてスポンサー社長の会社は運転資金が底をつき、とうとう高利貸し(10日で3割)というようなところに手を出すまでになり、結局は万策尽き会社は倒産して自宅も取り上げられてしまったのです。詐欺師というのは本当に頭が良いです。もしかすると最初は詐欺と考えてなかったかもしれませんがA氏のように生活コストを上げてお金に困ると人を変えてしまうのでしょう。

スポンサー社長は半年で会社をつぶされ、自宅も取りあげられ、本当に気の毒でした。そしておじさんも3か月で給料と経費の合計300万円以上やられました。人の心配を出来るほどおじさんの状態も良くありません。銀行から借り入れている運転資金の半分を持って行かれたのですから。。トホホ、しかし被害はこれだけでは無かったのです。本当の被害はこれからが本番でした。。。