なんで会社に来ないのか?夜遊び、借金、高級外車、詐欺?
早速続きですが、なんとA氏は殆ど会社に顔を出しません。そして設立後初月の給料日に顔を出しました。最初の取り決めで給料50万円、経費枠50万円という条件でしたのでおじさんは渡しました。そして「売り上げはどうなっていますか?」「スポンサーからの1000万円の融資はどうなってますか?」「なぜ会社には顔を出さないのでしょうか?」と質問しました。
するとA氏は「昼間は営業と自分がオペレーターとして建設会社に出向している」「スポンサーの会社は決算の関係上税理士と相談して融資日を決めている」「時間の無駄なので直行直帰をしている」と返答されたのです。そう言われたら信じるしかありません。まして憧れていた尊敬している人だったから完全信用していました。
しかし、2か月目のある日、おじさんが営業から夜戻って来たらA氏が友人ら何人かと外国人の女性何人かと会社でお酒を飲みながら楽しそうにしていたのです。会社の外には高級外車が止まっていました。とりあえずは皆さんに挨拶して自分の残務をこなし社長を外に呼んで聞きました。「あの方たちはどなたですか?」「そして部下がもし戻って来たらモチベーションが下がりますから今後やめてください。」と伝えたのです。
おじさん疑うのが遅かった!借金、詐欺、パニック障害!
そして2か月目の途中、A氏の約束の売上が経っていないので「社長の給料の原資はどうなってますか?」と質問すると「スポンサーの会社を移転させて事務機器や高級車などを購入させた際に貰ったバックマージンが有る」と、それを売り上げとして持ってきたのです。無理やりな売上です。そしておじさんはようやく目が覚めました。もしかすると全ては嘘ではないのか?そこでおじさんはA氏を介さずスポンサー社長と内密に2人で面談をしたのです。
するとおじさんが聞いていた内容と全然話が違うではないですかぁ~(@@):そうです、おじさん完全に騙されていました。スポンサー社長が1000万円融資すると言った件に関しても既にA氏に融資していて(それも借用書に会社の印を押していたのです。)それを個人で使い込んでいました。そしてリース機のオペレーション業務に関しても完全に請負契約はしていませんでした。
おじさん本当に甘かったのです。全てはおじさんの甘さと稼ぎたいという自分の利己主義が生んだ因果応報だったのです。冷静に判断出来なくなっていたまさに貧すれば鈍するでした。そしておじさんはそれから何度もスポンサー社長と面会をして最初の会社設立の段階からの話を聞いていきました。するとスポンサー社長への会社設立の内容とおじさんに話している事と全て違っていたのです。
もう完全におじさんは人間不信になりました。もしかしてスポンサー社長とA氏が画策しておじさんの会社を乗っ取るのではないか?おじさんをつぶそうとしてるのではないか?等いらぬ心配をしては誰の話も信用できなくなったのです。A氏は派手な方でした。今でいうキラキラ社長です。高級外車に、毎日のように夜遊びで女性のいる店でクラブ活動をしていました。
以前会社に来ていた女性と友人はその関係だったのでしょう。おじさんもどっちかというと当時は同じタイプでしたから、まさに自業自得という事になります。結局おじさんは騙されたのです。経済や商売の世界は海千山千の猛者が沢山います。そして情報弱者や欲に目がくらみ冷静な判断が出来なくなる人たちをカモにするのです。皆さんもとにかく嗅覚を鍛えて気を付けてください。
完全お手上げギブアップ!多重債務!めまいひどくなる!!
そしておじさんはようやく自分が騙されていたことが分かったのです。よくよく調べてみるとA氏は儲かっている会社にうまく社外取締役などのポジションを確立して予算を貰い自分の仕事をするのに長けている人でした。例えば、夜のクラブ活動で儲かっている不動産屋さんなどと知り合い飲食事業などの部分を新規立ち上げて会社にお金を出してもらってはお店を出す。このような事を繰り返している人だったのです。
しかし、ふたを開けて見ると表の華やかな店舗経営の成功とは真逆で、実は経営は赤字で更に経費の使い込みが多くどこも解雇になっていたそうです。そして派手な生活で自分自身も多重債務だったとあとから関係者に聞いて全て解明しました。そうです、完全に憧れて盲目になっていたおじさんは、勝手に自己判断してA氏を理想の人物化していたのです。そしてA氏との出会いがおじさんの運命を変えてくれたのでした。。。