妖精おじさんストーリー エピソード3 机上の計算!

おじさんストーリー

やる気満々!怖いものなし!間違った規模拡大!間違った過信!!

新店舗の移転も終わり、店舗ではスニーカー、アメカジウエア、古着、チームオーダー関連の販売そして外回り営業はスポーツ用品、オーダーTシャツ、ブルゾン、そして広告代理用品を準備して新たに区内の小、中、高校、大学、官公庁、広告代理店、大手メーカーなどに営業を広げました。その為同時にスタッフを増員したのです。おじさんは拡大しか見えてないので成功するとしか思っていませんでした。そうです。その先に有る落とし穴が全く見えてなかったのです。

あれ、計算狂った。。また借金に戻るの~、生活苦?

3人で新店舗に移転した際に、更に営業3人を増員して6人体制です。そして店のパート2人も募集して8人新体制でスタート切りました。旧店舗の3人まではおじさんの計算通り言っていたので、新店舗でも計算通りいくと思っていたのでした。おじさんの考えはこうです。

おじさんの考え 新人3人を同じように教育して稼げるように育て、一人50万円を会社に利益を出せば更に150万円の利益が増える。そして店舗の売上げで家賃と店舗スタッフ2人の人件費が出れば、そのまま150万円は利益となりおじさんは月収300万円(^^)/
完全にお金の亡者で自分の利益と自分の名声しか考えていません。本当に今思えば浅はかで、人をリードしていく器では有りません。しかし当時のおじさんには全くわかっていなかったのです。
そして新店舗の始動から2か月も経たないうちに陰りが見え始めました。

え、生活できないよ~、過信は禁物!またストレスが~!!

完全に自分の計算が狂ってきたのです。全く持って机上の計算でした。まず手始めに新人を教育するのに旧店舗からいたスタッフが新人同行などをする為に、自分の営業もままならなく、旧店舗時代よりも売り上げが落ちました。(><):そして更に新人は、すぐに成果が上がらないので利益よりも給料の持ち出しの方が大きいのでした。完全におじさんの認識不足で有り過信の極みです。誰のせいでもなくおじさんが100%甘かったのです。

落とし穴 新しくスタッフを入れると仕事を覚えるまでは利益よりも持ち出しの方が多くなる。また新人教育に旧スタッフも時間を取られる為に新人が一人前になるまでは業績が一時落ちる。結論として新人が一人前になるまでは投資と言う概念が必要であり、一人前に育つまでの時間と十分な体力(財力)が必要となる。
そして店舗の方も中途半端な在庫の為に思ったような売上が上がらず、こちらも2人分の人件費が出ないと言った状況に陥りました。多少の救いは既にこれが立ち上げでなく既に月々200万近くの利益が出ていた為に大きな持ち出しは無く救われてました。しかしその為おじさんの給料は確実に減りました。8人体制で家賃も含めると毎月180万位が損益分岐点になっていたのです。
今までのおじさんの利益200万円弱から、今は店とスタッフの維持で180万円以上が出ていく為に、おじさんの利益はと言うと20万円になってしまったのです。これでは今度、自分の生活もままならなくなります。しかしまだ2か月目です。これからうまくいくだろうと、まだその時には甘く見ていました。しかし楽観視していた自分とは裏腹に確実にストレスが蝕んでいたのです。