妖精おじさんストーリー エピソード1 初めて見た万札の束!

おじさんストーリー

初めての不動産売却! 24歳で一億五千万円を見た(@@)

早速前回の続きですが、疲弊して限界だった母と相談して家を売却する運びとなりました。父は脳梗塞の為に適切な判断が出来ず、半ば母とおじさんの二人で決断したのです。捨てる神あれば、拾う神ありとはこのことでしょうか、なんと、売却を決めて3か月もしないうちに買主様が決まりました。その頃まだバブル崩壊の前でしたからなんと、売却額が1億5千万円です。

大手マンション開発業社様が立ち退きの為の代替え住宅として父が建てた3階建てのミニビルを購入してくれることになったのです。話はとんとん拍子に進み、当時の三菱銀行で契約及び引き渡しする運びとなりました。もちろん母と当時24歳だったおじさんの二人で三菱銀行に行きました。すると普段窓口で入金、出金する対応と全く違うのです。

支店長がわざわざ挨拶に来て応接室に通され、他、行員が代わる代わる挨拶に来るのです。その時にお金の威力は凄いのだな、と、24歳のおじさんは驚きました。そして決済が始まり鍵と権利書を渡すと同時に目の前に1億5千万円の札束が積み重ねられました。すると目の前にいた全員がワーとざわめきつきました。100万円の帯付束が150束ですからそれは凄かったです。一瞬でも1億5千万円を受け取った父は偉大だなと感じた瞬間でした。

右から左で半分以下に。売却費用が~、税金が~、

しかし、喜びもつかの間一瞬で右から左に現金は渡されあっという間に半分以下になりました。そうです。全額が入るわけではありません。不動産業者様に仲介料、登記費用、そして返済に追われていた借入7000万円強を返済すると残りすでに7500万円です。しかし7500万円がそのまま入るわけでは無いのです。あれだけ借り入れに追われて税金も滞納するくらい苦しかった経営なのに。。。

売却して得た差額に税金がかかるのですから、そして計算されて出た税額はなんと2400万円です。高額なので使わないように税収用の特別口座のようなものに一度保管されました。そんな訳で既に手元には5000万円強しか無くなりました。と言っても5000万円は大金です。改めて今後どのように再生していくかを家族会議しました。家は売却したので住む家はありません。

借り入れは全て返済できましたが、家業が無くなり無収入で、父の病院代とで、ざっと年間500万円位かかりますから5000万円なんてあっという間に減ってしまいます。ではまた家を買おうにもバブルで高い時期ですから今度は高くて買えません。万一買えても現金は無くなり元の木阿弥です。。。経験も知識も未熟なおじさんはどんな方向に決断したのでしょうか?おじさんの行方は天国か?それとも地獄か?は長くなるのでまたまた次回に。。