真贋を見極める!規模拡大編!

サクセス

規模拡大にも真贋が有りますね~

皆様、おはようございます。今日は久しぶりの真贋を見極めるです。そして今日の真贋は商売における規模拡大を検証します。例えばスーツの激安販売店が有ります。そして、この会社は、年々店舗数を増やしています。一見すると順調に売り上げを上げて、健全な業務拡大に見えますよね。しかし、その規模拡大に関しても真贋が有るのです。

資本主義というのは、貸借対照上負債側が目に見えない、という悪い側面が有ります。詳しくは以前にも投稿しました「真贋を見抜く嗅覚を鍛えましょう!!パート2」をご覧ください。では、このような年々売り上げ倍増で、店舗数が増えている状況を見て、一体どんなところに真贋を見抜く部分が隠されているのでしょうか?

まず、売り上げが伸びていて、店舗数が増えていると、健全な成長だと思われます。しかし、裏側ではこのような事も有るのです。激安で販売する為に、発展途上国で生産ロットを確保するのです。例えば19000円で売るために、製造原価を6000円程度に納めなくてはなりません。すると、海外工場と生産ロット数(一度の注文数)何千着または年間何万着という契約をすると言う訳です。

しかし、スーツなどは毎月購入する人など滅多にいませんし、下手すると年に一度購入すると翌年まで購入しない方も多い訳です。すると、有る一定数のお客様が購入し終わると、既存店舗の売り上げが、横ばいか、下手をすると下降し始めます。するとどうなるでしょうか?海外工場との生産ロットの契約数に満たなくなるのです。

そうなると、工場側は契約数に満たなくなり、契約した金額が保てなくなり、価格を上げるしか無くなります。しかし、店舗側は激安が売りの店なので、値段を上げることは出来ません。しかし原価が上がった分、利益が下がるので、それもまた経営上リスクとなります。では、どうすれば良いのでしょうか?ハイ、そうなんです。

新たなエリアに店舗を出店するしかない訳です。新しいエリアに出店をして、新たなお客様を確保するしか方法が無くなると言う訳です。そのようにして、当初の契約ロット数を欠けないようにする方法をとる訳です。ということは、実は健全な成長では無く、仕方ない規模拡大となり、その真実は目に見えない部分となります。

資本主義の悪い側面には、このような一面もあるのです。ですから、はたから見て凄いなぁと思われる規模拡大や売り上げ増進にも、健全な場合と健全でない場合が有るという事を知っておくと良いかもしれません。

これから起業する方は、ぜひとも真贋を見極める嗅覚を鍛えてくださいませ。m(_ _)m