妖精おじさんストーリー エピソード7 失った信用!

おじさんストーリー

人として、一番大切な物が、欠けていたのです(><):

そうなのです。おじさんは、やってしまったのです。絶好調につき仕事をバンバンこなしていたのですが、売り上げを伸ばすことや利益が出ることが楽しくなり、人として一番やっては行けない事をしてしまったのです。それは、小さい約束を大切にせず、守らなかったという事です。もちろん、お客様との商談日や時間や納品日などはきっちりと守りました。

しかし売り上げを伸ばすためにしたキャンペーン(プレゼント)等の約束を守る事を、こなせなかったのです。具体的に言うと一人で仕事をしていた為に、全ての業務を一人でやります。その為に始終人手不足になっている訳です。しかし、スタッフを入れて、再度拡張する器量は有りませんし、しゃがんで頑張っていた最中なので全て一人で頑張っていた訳です。

そして、売り上げを伸ばすために、良くある紹介キャンペーンなどの企画をしていました。紹介者と新しく紹介されたお客様、双方にプレゼントをしていたのですが、最初の内はちゃんと、約束を守っていたのですが、だんだん、浸透して業務に追われるうちに手が回らなくなってきてしまい、約束をおろそかにしてしまったのです。

しかし、業務に追われて、てんてこ舞いのおじさんは、その約束も軽い気持ちで、「まっいっか?」と「お客様に催促されたら、誤ってプレゼントを渡せばいいや。」位になってしまったわけです。商売人として、いや人として最もいけない利己主義で心が未熟だったのです。小さな約束も大切にせずに人を大切にしていなかったのです。

潮目が引くのはあっという間でした。

そして、忙しさのあまり、視野が狭くなっていたおじさんは、なんとなく売り上げが落ちてきたのが最初は全く気がつかなかったのです。そして、数か月経った際に確実に目に見えてお客様からの注文が減っていることに気がつきました。しかし、バカなおじさんは売り上げを、上げなくてはいけない一心で、全く同じようにプレゼント企画のチラシを配りながら営業活動をしていたのです。

そして、ある日、その頃大変お世話になっていたお客様に、「悪いうわさがたってるぞ!」って教えて貰ったのです。あっちこっちで「○○さんが紹介したのにプレゼントもらってない」と言う、悪評が回ってしまったのでした。そうなんです。消防署のお客様は同期が色々な署におりますし、人事異動で他署に移るので、横のつながりが大変広いのです。

いい仕事をしていれば、いいうわさも広がりますが、悪いうわさも、あっという間に広がるのです。そして、わかったときには後の祭りだったのです。営業方法や仕事の技術は頑張っていても、一番人を大切にすると言う最も大事な心が、おじさんには欠けていたのです。技術的な事や方法的な事で2度も3度もミスをやらかしたおじさんは、またもや、最低な事をやらかしてしまったのでした。